本事業では、日本とASEANの持続可能な社会構築に向けて、地域共通の課題解決に資する研究を推進します。そしてこれらの活動を通じてASEAN地域において日本の「顔がみえる」、「顔をみてもらえる」ものとすることで、科学技術に関するオールジャパン・オールASEANの協力プラットフォームを構築することを目指します。
その1 先端的な国際共同研究の実施
タイ、インドネシア、マレーシアにそれぞれ「環境・エネルギー」、「生物資源・生物多様性」、「防災」の3分野のサテライト拠点を設置し、日ASEAN研究者による国際共同研究を実施します。
具体的には、バイオマス廃棄物のエネルギー化、有用熱帯植物の高度有効利用、大規模自然災害の早期警戒システムといった、先端的な技術開発や実用化促進のための研究に取り組みます。
その2 研究成果の社会実装の促進
サテライト拠点において、研究開発された成果の社会実装の促進に取り組みます。
民間企業やNGOとの連携を促進する課題提案型研究プロジェクトを推進し、社会実装の実効性を高めます。
その3 人材の育成
サテライト拠点における、研究開発、人材交流などを通じ、若手研究者の育成にも力を入れます。ASEAN各国を代表する大学等と日本の大学・研究機関間の研究ネットワークをさらに強化することにより、次世代のイノベーション人材の育成を促進します。